今回はこの時期にやっておきたい検査、フィラリア検査について簡単に説明しようと思います!
フィラリアとは糸状虫に感染することで起こる病気です。
下の画像はフィラリアの感染経路を表しています。
⇩このような症状がでていたら犬フィラリア症の疑いがあります。
・咳が出る
・食欲がない
・おしっこが赤っぽい
・お腹がふくらんできた
・元気がない
フィラリアの感染期間は蚊が活動する4月中旬~11月と言われています。
感染を防ぐためには、予防薬の投与が必要ですがその前に
犬フィラリアが寄生していないか検査をする必要があります!
フィラリア検査では2つの方法で検査の結果を判断していきます。
まず1つ目は
①採血💉をします
フィラリア検査だけの場合は少量の血液だけで検査が可能なので、
採血が苦手なワンちゃんも負担なくストレスも最小限におさえることができます。
②採血した血液を使い検査キットで陽性か?陰性か?調べます!
◆検査時に用意しているもの
【検査方法】
①検査キットSのくぼみに採血した血液を1・2敵たらします。
②同じ部分に、希釈液を2・3敵たらします。
③希釈液でしっかり浸透している場合は、CとTの文字が書いてある部分に縦線で検査の結果がでてくるようになっています
この結果がしっかり判定されるまでには5分ほどかかります。
陽性【犬フィラリア症に感染している】場合は、2本線。
陰性【感染していない】場合は、1本線。
という結果になります。
2つ目の検査方法は顕微鏡での確認です。
①ヘマトクリット管で採血した血液をすって、遠心分離機でまわします。
(回した後は画像のように3つに分離されます)
②バフィーコート(真ん中の白い部分)を顕微鏡でみていきます。
【顕微鏡からバフィーコートをみたときの写真】
③顕微鏡でみて、ミクロフィラリアが動いていたり通っているようすが
なければ陰性となります。
このような2つの方法を用いて検査をしていきます。
検査で陰性と判断された場合は、予防薬をしっかり投与していれば今後もフィラリアに
感染することはまずないと思われます。
投与期間は5月~12月です。
そのため当院では、4月の狂犬病集合注射と同時にフィラリア検査をし
予防薬を処方している患者様がとても多くいらっしゃいます。
1つの検査・予防で家族であるワンちゃんが健康で過ごせる!
生活においても、とても大切なことにもつながるので
新しく家族としてワンちゃんを迎えようと考えている方々にも
ぜひ知っておいてほしい知識になります✨