吐いて、食欲がないを主訴に来院されました。吐き方を飼い主様に詳しく聞くと、異物誤飲を疑う吐き方であったため、レントゲン、血液検査、超音波検査をおこないました。
レントゲン検査にて、イヤリングと、複数個の金属破片がうつり、CRP(炎症があるとあがります)も7以上の異常値をしめしていました。
異物の場合、時間経過が長いと腸が壊死してしまいます。
吐き方と、検査結果から、異物を強く疑う事を飼い主様に話、試験的開腹をおこなうことになりました。
開腹手術により、胃内から腸管まで、80センチほどの輪ゴムの長いゴムが腸管を閉塞させてました。
まず胃切開で輪ゴムの端を鉗子ではさみ、そのまま引くと腸管にゴムが食い込み、腸管をきずつけるため、腸管二箇所切開し、腸管をきずつけないとりだしました。
腸管のどこを切開し、どのようにとりだすかで術後の結果は変わってきたりします。
術後は24時間絶食絶水、24時間後に飲水をはじめ、その24時間後に食事を与えます。異物除去後、元気になり退院されました。