二週間前から食欲低下を主訴に来院、発熱、白血球の増加、レントゲンにて腹部に円形の陰影が認められました。
超音波検査にて、右腎臓のみ確認できなかったため、左腎臓の水腎化と仮診断、
飼い主様の希望により手術を行なうことになったため、CT検査をおこない、左腎臓径5.4×7.1×7.6cmと腫大化が認められ、腎実質は殆ど認められない。右尿管は造影5分後、造影剤の流入を確認できるが、左は15分後も造影剤の流入が確認できなく、左尿管近位の拡張が疑われた。胸部では肺転移病変を疑う所見は認められない。
左腎臓の腫大のため、左腹部がでています
左腎臓摘出、一部尿管が拡張していました。中はすべて膿でした。細菌培養検査では、陰性。病理検査結果は、腎臓壊死および実質の委縮と腎盂の拡張慢性化膿性腎盂腎炎慢性尿管炎、尿管の拡張を伴う腫瘍性変化は観察されないとの結果でした。経過は良好です。